豊かな食事や快適な生活環境を手に入れた現代、その甘い生活の反動として数々の成人病という代価を支払っているのも事実です。糖尿病を発症したことをきっかけに生活習慣を見直しましょう。糖尿病を予防・改善する生活習慣は、そのまま体調好調で長生きできることに直結するはずです。

緑内障

糖尿病からの合併症として起きる緑内障の多くは、新生血管緑内障でしょう。糖尿病は血糖値が高くなり全身の血管が糖によって傷つき、血管が詰まる病気です。 そして眼、腎臓、脳、神経、四肢の血管に強く影響を及ぼします。

糖尿病で血糖値が異常に高くなると、
眼の中の網膜という部分の血管が詰まり酸素不足になります。

そうなると血管は別の新しい血管を作り(新生血管と言います)
酸素を取り込もうとします。

しかしこの血管は偽物の血管なので、
とても弱くすぐに破れてしまって出血します。

この出血を眼底出血と言って、
網膜の一番大事な部分の黄斑にまで流れてくると

視界が遮られ、量によっては全く見えない状態になります。
新生血管は、網膜のあらゆる部分の詰まってる血管から出現しまくります。

新生血管からの出血が多くなってくると眼圧が上がります。
眼圧が上がることで、新生血管が更に刺激れててしまい出血を繰り返します。
糖尿病になっても、眼はかなり悪化するまで自覚症状はでません。

個人差や年齢差がありますが、
眼に病状がでるまでには糖尿発病から何年もかかります。

その方は、長く糖尿病を患っておられたようですので、
きっと眼科も受診されていたと思うのですが、
新生血管緑内障と診断される前に、
網膜症と診断されているはずです。

網膜症になってから、
どういう治療をされてきたのかによって、今後の状態は
大きく異なると思います。

網膜症の前増殖の段階で既にレーザー治療を受けておられれば、
硝子体手術の成功率が上がると言われています。

糖尿病の重症レベルはヘモグロビン値(Hba1c)の値が高いほど重いです。

正常値は5.8%以下です。

網膜症などの合併症が出やすいと言われる値が6.5以上。

8%を越える期間が長ければ長いほど網膜症が早く発症しやすくなります。

10%を越える値だと2,3年でも症状が出るでしょう。

若い人ならなお早いです。

その方にヘモグロビン値をお聞きになればだいたいのことがわかります。新生血管ができるというのは、網膜症の中でも最終段階です。

単純性網膜症、前増殖性網膜症、増殖性網膜症という順です。

単純から増殖までは血糖値(ヘモグロビン値)に左右されるでしょう。
血糖コントロールが悪ければ早いです。

新生血管緑内障は命には関わりませんが、失明率が高い病です。

失明しないまでも視力が下がり視野が欠けてしまいやすいです。

早期治療、予防が何より大事な病気です。

治療法は、血糖値のコントロールはもちろんのこと、
できてしまった弱い血管をレーザーで焼きます。

出血によって眼圧が上がってるのを下げる為に薬の服用、
点眼薬、そして硝子体手術となります。

レーザーも手術も血糖値が高いままだと術後がよくないので
血糖値が安定するまでできないケースも多いです。

手術は眼科の手術の中でも極めて難しい部類の手術になりますので設備の整っている大きな眼科のある総合病院や大学病院で診察を受けることが大事と思います。


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