豊かな食事や快適な生活環境を手に入れた現代、その甘い生活の反動として数々の成人病という代価を支払っているのも事実です。糖尿病を発症したことをきっかけに生活習慣を見直しましょう。糖尿病を予防・改善する生活習慣は、そのまま体調好調で長生きできることに直結するはずです。

インスリンの導入について

糖尿病と聞くとメタボリックな太った人を創造しがちですが、まず身長148cm体重42kgという人が仮にいたら事はBMI=19.2で、「やせ」の状態です。

糖尿病が進行してくると逆にやせてきます。

口から食べた栄養はインスリンというホルモンを介して身につくわけで、インスリン分泌不全の状態でさらに食事制限を行うとますます「やせた状態」がひどくなります。

臨床でしばしば経験することですが、厳重に食事制限を守って、ジリジリと痩せてしまった糖尿病患者さんの方が、食事制限お構いなしで好きなものを好きなだけ食べている人に比べて短命であったりします。

これは極端な例ですが、インスリンが足りないためにエネルギーの同化障害を起こしている人に、さらにエネルギーを制限するわけですから、痩せるのも当然ですし、かえって糖尿病による合併症を起こしやすくしてしまいます。

逆に言えば、糖尿病をきっかけにインスリンをキチッと管理して注射することでむしろ食事をしっかり摂取することが可能となるわけです。

インスリン導入に激しく抵抗する方がいるのは事実ですが、そうした方々は、それこそ救いようのないメチャクチャな状態になってからインスリンにすがりつくことがあり、むしろ良くありません。

糖尿病は決して治ることの無い病気です。

進行をできるだけ遅らせて、可能な限り合併症を予防するのが、糖尿病とつきあっていく上で大切なことです。

そういう意味でもインスリン導入は、医師との相談で必要な時期に来ていると判断された場合は導入するべきです。

好きなものをしっかり食べて、しっかりインスリンでコントロールする方が、精神衛生上も良いですし、事実そうして元気な日常生活を送られている患者さんもたくさんいます。



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